「時間とは何か」 感想

本・漫画

いつも仕事をしていて、「早く終わらないかな。まだこれだけしか時間が経ってないのか」とか逆に
「今日は時間が進むのが早いな」などと感じていて、ふと「時間ってなんなんだろう?」と疑問に思い、何か良さそうな本はないかなと探していたときに、

Newtonの「時間とは何か 改訂第2版」という雑誌があったので、買って読んでみました。

数式とかはなく、言葉で説明されているので興味がある人なら誰でも読めそうな
内容でした(物理学的な部分は読めても理解できる人は少ないと思います)。

内容は
 「心の時計、体の時計」、「心理学で考える時間術」、「時間の正体を探る」、「タイムトラベルを科学する」、「暦と時計」といったものです。心理学から物理学、時間計測の歴史まであるので様々な視点で楽しめます。「大人と子供の時間について」や、「ものごとをいつも期限ぎりぎりにしてしまう理由」等の日常的なことから、「宇宙の始まり」の話まであります。

個人的に印象に残ったのは、

「今」を認識することはできない

例えばモノを見るときには目から入った光が神経に伝わって脳が処理をして認識するのに時間がかかるため、自分たちは少し過去を認識している。夜空の星とかも過去の光ですので当たり前のことかもしませんが、自分は「はっ」と思いました。

時間は伸び縮みする

「一般相対性理論」をご存知の方からすると常識ですが、時間は伸び縮みするようです。物体は高速に近づいたり、重力の影響を強く受けると時間が遅くなるようです。わかりやすい例だと、東京スカイツリーの頂上と地上では、地上のほうがほんの少し時間が遅いようです。

「時間とは何か」という問に対して物理学者でも明確な答えを持っていない

 「時間は連続的なものか」それとも「時間に最小単位があるのか」、そもそも「時間は幻か」という議論があること。

  このあたりになってくるともうよく分からなくなってきますけど、ロマンを感じました。

自由意志はあるのか

 理論的には過去へのタイムトラベルは可能なようです。ただ、過去へいけたとしても過去は変えることはできない可能性が高いようです。詳しくは記載しませんが、物理学を含む全ての科学の大前提に「因果律」があるそうです。因果律とは、「あらゆる現象には、時間的に先んじた原因がある」というものです(この因果律という言葉でベルセルクという漫画を思い出しました)。過去が変えられないと結論が出ているわけではないですが、過去が変えられないとすると「最初から何が起こるかは決まっていて、そこに自由意志はない」ということになります。全ては決まっているとすると空しい気持ちになりますが、まだ結論が出ている話ではないので、自分には自由意志があると信じて生きようと思いました。

光格子時計というものがある

 現在、「1秒」の長さは、「セシウム原子時計」というものを使って決められていますが、東大の香取博士が発明した「光格子時計」はセシウム原子時計の1000倍の精度があり、今後10年以内に1秒の再定義が行われようとしていて、この時計が最有力候補となっているらしいです。この時計は、100京分の1まで精密に計測でき、時空のゆがみまで計測できるそうで、時間の概念がかわったり、災害予測等にも役立つことが期待できるそうです。これを発明した香取博士のインタビューが載っていましたが、研究者って自分と同じ脳を持った人間なのかなーと思いました。純粋な知的好奇心を追求することができる人は素敵だなと思いました。

読む人によって感想は様々だと思いますが、こういう本を読むのは知識が増えていいなと思いました。
アマゾンのリンク貼っておきますので興味ある人はどうぞ。

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